セクシュアルハラスメントをしてはいけない、ということは多くの人が理解していることと思います。では、具体的にどのような言動がセクハラとなるのでしょうか。無意識のうちに身近な人を傷つけてしまうことのないよう、改めてセクハラについて考えてみたいと思います。
セクハラというと、一般的に男性から女性に対して行われるものを想像される方も多いかと思います。ですがセクハラは、女性から男性、同性同士でも起こり得ることなのです。
たとえば、男性上司が「若い女の子に入れてもらったお茶はおいしいな」と発言したとします。これは、上司の性別役割分担意識にもとづく言動と考えられ、言われた女性労働者や周囲の人たちが不快と感じれば、セクハラに該当する可能性があります。
また、独身男性に対して、男性の同僚が「どうして結婚しないの?」としつこく聞くことは、性的な冗談やからかいなどで就業環境が害されることにつながり、セクハラとなります。
性に関する言動に対する受け止め方には個人間で差があり、セクハラに当たるか否かについては、相手の判断が重要です。
相手が拒否、または嫌がっていることが分かった場合には、同じ言動を決して繰り返さないこと、<セクハラであるかどうかについて、セクハラを受けた者が職場の人間関係等を考え、拒否することができない場合もあるため、相手からいつも意思表示があるとは限らないことも忘れてはいけません。
また、場所が職場外でも、職場の人間関係がそのまま持続する歓迎会の酒席のような場で、セクハラは起こる可能性がありますので、注意が必要です。
セクハラは、被害者への影響はもちろん、加害者への法的責任や、職場環境を悪化させる、あってはならないことです。
個々人が、各自の言動に注意し、職場全員が気持ち良く働けるよう、配慮したいものです。
セクハラばかりでなくパワハラなど各種ハラスメントは、退職をきっかけに労働問題として表に出ることが多いものです。労働問題でお悩みのことがございましたら、弊事務所までお気軽にお問い合わせください。
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