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映画やコンサートでの撮影禁止ルール

豆知識

皆さま、こんにちは。

5月の大型連休は、ご家族で映画やコンサートなどのイベントを
楽しまれた方も多かったのではないでしょうか。

日本の映画館では上映前に映画の無断撮影禁止のコマーシャルが流れ、
コンサートではビデオカメラ等の持ち込みが禁止されています。
このような撮影禁止の規制はどのような根拠で行われているのでしょうか。

ひとつめは、著作権の問題です。映画やコンサートの動画撮影をして、それをYouTubeなどで公開すれば、
映画や楽曲の著作権の侵害となります。

ふたつめは、肖像権の問題です。これは他人から勝手に写真を撮られたり公表されたりしないように主張できるというものです。ライブで歌っている姿を勝手にビデオに撮ることは、肖像権の侵害にあたる可能性があります。

最後は、契約上の問題です。コンサートで前の席の人がビデオを撮っていたら後ろの人が見えにくくなるかもしれません。また映画館でフラッシュがたかれたら映画が見難くなるでしょう。主催者は観客にサービスを提供する義務があり、そのため観客が一定の規律に服することは、明示的にせよ黙示的にせよ、主催者と観客の契約の一部とも考えられます。

以上のように映画やコンサートの撮影禁止の説明方法は様々ですが、主催者側も気持ちよくサービスの提供ができ、
観客側もそれを節度を持って楽しむことができるよう心が掛けたいものです。

弊事務所では、著作権の問題等も幅広く取り扱っております。お気軽にご相談ください。

この法律コラムは
弁護士法人プロテクトスタンスがお届けしています。

総合リーガルグループとして、個人から法人のお客様まで、質の高く分かりやすい法律サービスを提供しています。ご相談者さまに徹底的に寄り添い、ベストな解決方法をご提案いたします。お気軽にご相談ください。

弁護士法人プロテクトスタンス 代表弁護士 五十部 紀英