皆さま、こんにちは。
最近は急に寒くなったり、暑くなったりして、体調を崩しやすいと思います。
体調管理には十分にお気を付け下さい。
さて、本日は裁判員の心の問題についてお話しします。
裁判員裁判は、平成21年5月21日からスタートしました。そのため、すでにスタートから、6年近く経っていることになります。裁判員裁判は、一定の重大犯罪が主な対象となります。殺人や強盗など、日常生活では、あまり何度も経験するようなものではないものが多いと思います。特に、殺人や強盗殺人などは、裁判員にとって重くのしかかる可能性が高い犯罪でしょう。
刑事裁判では、衝撃的な写真などが、証拠として出てくることもあります。もともと司法に携わっている者であれば、ある程度の覚悟をしているので、そのような写真を見ても冷静な判断が行うことができます。しかし、裁判員はある日突然選ばれることがあるため、そのようにはいかないでしょう。中には、ストレス障害になったとして国家賠償請求訴訟を起こしたり、審理の途中に倒れたりするケースが現実に出ております。
一部の裁判所では、そのような写真などの証拠が必要不可欠な場合には、裁判員選任時にその旨を告げ、精神的な外傷を負う可能性がある場合には、裁判員になることの辞退を認めるなどの対応を始めています。
また、最高裁は「裁判員メンタルヘルスサポート窓口」を設置し、最大限の配慮を行っています。
確かに、裁判員になることはこのような問題を抱えており、まだまだ考えなければならないことも多いです。しかし、裁判員になったことが、良い経験になったと考えている方が多いこともまた事実です。
もしも、裁判員に選ばれたら、今後の司法について考えながら挑戦していくことも、また一つの道であるかと思われます。